小児矯正

 
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小児矯正について

当院では小児矯正治療を積極的に行なっており、とくに力を入れています。

それには理由があります。

日ごろの生活習慣はお口の中に現れることがとても多く、子どものお口の状況からわかることがたくさんあります。

将来お口の状態が悪くならないように予防したり、より健康に成長するためには、適切なタイミングで小児矯正として治療介入することが必要な理由があるのでご説明します。

また、「子どもの矯正治療がそもそも必要なのかどうかわからない」、「矯正するとしたらいつ頃から始めるのが良いか知りたい」という保護者の方の声をよく聞きます。

それも踏まえて説明していきます。

 理由①

顔面頭蓋骨は早い時期に成長するので、成長不足が認められた場合は成長を促進させられる年齢に制限がある。

身長がグンと伸びる時期があったり、髭が生えてくる時期があったりするように、顔面頭蓋でも上顎と下顎では成長するタイミングが大きく異なります。男子と女子でも異なります。

この成長するタイミングをしっかり見極めて、スムーズな永久歯への生え変わりと健康な生活習慣の獲得を行うのが小児矯正の大きな目的です。

例えば、反対咬合のお子さんはセファロ分析をすると、上顎骨の前後径が短く発育不良であることが多く見受けられます。

そのような場合、上顎骨の成長は10歳くらいまでに大人とほぼ同じくらいまで完了してしまいますので、装置がつけられる年齢になったらなるべく早く上顎骨の前方成長を促進するような矯正治療をした方が望ましい顔貌の発育を得られます。

逆に下顎骨の成長は身長が伸びる時期にピークが来ます。

その子の骨格パターンをきちんと診断して、適切な時期に適切な介入をすることで、より良い歯並びや顔貌の獲得につながります。
 

 

 
 

 理由②

年齢が低いうちから鼻呼吸を獲得することで、良質な睡眠や成長に寄与することができる。

「口呼吸が良くない」という事実は皆さまに知識としてだいぶ浸透してきたように感じます。

しかしもう一歩進んでみると、そもそもお子さんの口呼吸に気がつけていない保護者の方もまた多いなと感じています。

皆さまが思っている以上に百害あって一利なしの口呼吸、メリットしかない鼻呼吸についても、治療のときに詳しくご説明しています。
 

 

 
 

 理由③

左右的なズレを早期発見早期治療することで、将来的な顎変形症の予防につながる。

子ども時代に変な噛みグセがついたりして顎の位置がズレたまま骨格の成長のピーク時期を迎えると、顎の骨格が大きく変形する顎変形症に発展する恐れがあります。

顎変形症に発展してしまうと、改善するためには全身麻酔での外科手術が必要になったりする可能性があり、身体への侵襲が大きくなります。

小児の時期に介入してあげることで、軽い負担や簡単な治療で済むことも多いのです。 

 

 
 

 理由④

後に成人矯正が必要になったとしても、治療が行いやすくなり、そもそも成人矯正が必要で無くなることも多い。

歯が綺麗に並ぶスペースを確保できて、鼻呼吸の習慣がつくと、自然と歯並びが綺麗に整い、大人の矯正治療をしなくても良くなる子どもが多いです。

ただし、中にはどうしても後に成人矯正が必要になるお子さんもいます。

その場合でも、十分な顎の大きさや鼻呼吸の確立ができていると、成人矯正も楽にできたり後戻りも少なくなるので良いことづくめです。
 

 

 
 

以上の理由から小児矯正に力を入れています。
そんなうちだ歯科で行なっている、小児矯正の特徴について説明します。

 特徴①

細かな検査と診断で、将来の成長予測と成人矯正の可能性について説明

矯正治療前の検査と診断はとても重要です。

すべての患者さんで診断を院長が行い、詳しく説明する時間を設けてから矯正治療を開始しています。

検査では多くのことがわかり、成人矯正の可能性の有無についても説明しています。

ちなみに小児矯正の開始時期としておおむね適切なのは、
6歳臼歯が生えて、前歯4本が永久歯に生え変わった頃です。

学年で言うと、小学校1〜2年生頃でしょうか。

ただし歯の生え具合には個人差も大きくありますし、上述した時期が全てというわけでもありません。

特に反対咬合や左右のズレが大きい場合はさらに早期に改善した方が良いことも多々あります。

診察を受けて頂いてから判断するのが確実です。

矯正治療は時間も費用もかかる治療ですので、ご家族皆で説明を聞きにいらっしゃることもよくありますし、納得したうえで治療開始することが大切だと考えています。
 

 

 
 

 特徴②

確実な効果が期待できる装置や方法を採用

小児矯正の装置や方法はいろいろな種類があります。

取り外し式の床タイプ、マウスピースタイプ、ワイヤーを使うタイプなどです。

それぞれメリット・デメリットがありますが、小児矯正では一度しかない成長の時期を無駄にしたくないので、うちだ歯科では装着することで確実に効果の出る装置を使用するようにしています。

取り外し式の装置はきちんと正しい位置でずっと着けていないと効果が得られず時間を無駄にしてしまうこともよくあるので、基本的に当院では採用することは少ないです。
 

 

 
 

 特徴③

お口周りの筋肉や舌、呼吸のトレーニングも併用して、綺麗な歯並びや健康を維持するための方法もお伝え

歯並びは装置で綺麗に整いますが、同時に歯並びをつくるお口周りの筋肉や舌の正しい使い方、呼吸のクセも治しておかないと後戻りの原因になります。

矯正治療の期間中にこれらのトレーニングも併用することで、後戻りのリスクも下げて子どもたちの健康維持・増進をしています。 

 

 
 
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